赤ちゃんの胎動する萌芽。木のおもちゃ。
自我が確立するまでの人の成長は、階段を数段昇るごとに転機を迎えます。転機は3回あります。階段の1段を上がるために1年をかけます。自我が確立するまでにはおおよそ22年かかります。この間、7,8年ごとに成長の契機を迎えます。21、2年で3回の飛躍を遂げたあとに自我を確立し、生命の海へと、社会へと羽ばたいていくのです。
赤ちゃんはその最初の1段目を歩み始めたばかり、と言えます。
両親の愛情に包まれた赤ちゃんの全身を貫く生きたいという生命衝動は、「遊びの経験」を心ゆくまでさせることでより強くなります。生きる力は、ゆっくりと徐々に生きている喜びへ、生命の表現へつながっていきます。
赤ちゃんは特別な状態にいます。五感で知覚できる世界を生きてい仕方をまだ心得ていません。感情や思考、それら魂を制御する自我はいまだまどろむ未来への蕾です。赤ちゃんにある魂の力は意志です。赤ちゃんは本能的な所作をもって外界の遊び道具を見つめています。自分を取り巻いているあれこれの事象と向き合う姿勢を、遊びの中で身につけていきます。
木のおもちゃ工房では、鉄、プラスチックを使いません。木のおもちゃ工房の生産するおもちゃの物質素材は木だけです。
自然を連想させる木は、季節のないゆりかごのなかから風の吹かない部屋の中で成長している期間中有効に、赤ちゃんの魂の力を、まだ見ぬ外の世界・・・自然界・・・へと拡げていきます。木のおもちゃへの漠としたあこがれが、赤ちゃんの魂の中に眠る力を目覚めさせていきます。
木のおもちゃ工房がおもちゃに与えるやさしい形姿は、赤ちゃんの心の中に存在する真情へ確かな足どりで歩みよっていくことでしょう。