木のおもちゃ工房 カラコロ
長い年月をかけてどこにもない国から私たちの世界に訪れた赤ちゃんたち。彼や彼女たちを招いた父親と母親が嬰児の寝姿にかがみ込む。そして私たちの世界の言葉で赤ちゃんに語りかける。父、母を見つめ返す赤ちゃんの目が、何もかもわかっているように輝いた。
私たちは始めて知るのです。彼らは私たち大人より年下なのではないことを。赤ちゃんが大人より年下ではない・・・この考え方は、輪廻転生を受け入れると可能になりますが、赤ちゃんに神秘的で超自然的な雰囲気を感じるのは洋の東西を問わないようです。。赤ちゃんの誕生についてたくさんの詩が、歓喜と感謝、畏敬の念とともに記されています。
赤ちゃんたちは、まだこちらの世界に来たばかりです。やって来る前の世界での思いで胸一杯で、感覚世界を感じるのが精一杯。ただ生きることに一生懸命です。
父親、母親に見守られ、嬰児はこちらの世界に働く重力などに徐々に馴れていき、肉体の耳で聞くこと、まなこで見ることに親しみはじめます。耳の奥の器官が働き始め、バランス感覚を得て歩き出します。このとき赤ちゃんは、それまでの人生で自分がもっとも親しみおぼえるおもちゃに対する追慕の抱きます。そしていずれはただ広いだけに見えたこの感覚世界を、しっかりとした足どりで歩き出すことでしょう。こうして私たちは成熟の道を闊歩してきたのでした。
嬰児たちはまだ魂の世界で生きています。訪れたばかりのこの世界のことを、愛でで計りながら外界に脅威の視線を送っています。ぬくもりに満ちたものさしに近い物質の一つ、自然を思わせるものの一つは木です。
嬰児たちにとって木のおもちゃは、きっと将来、魂にとって大切な何かになっていくにちがいありません。
木のおもちゃは、親から贈られる愛情というカタチを木のぬくもりを通して知ることができます。木のおもちゃの良いところはまさにそこにあります。
また、赤ちゃんの名前が彫りこまれたおもちゃは、いずれ鮮やかな緑となる大樹の種であるともいえます。なぜなら統べてのことはそれぞれふさわしい名前から生まれるのですから。